徳川園ってどんなところ?
徳川園は大きな日本庭園を有する名古屋の観光地です。外から見るとそれほど広くなさそうですが、園内に入って見てみると敷地の広さに驚くと思います。また、旬の時期が違う花がたくさんあるので、どの時期に行っても景色を楽しめるようになっています。
徳川園のガイドボランティア
徳川園を何も知らずに周るのと、細かな見どころや知識を持って周るのとじゃ楽しさが全く違うと思います。徳川園内には魅力を伝えるための看板などはあまり設置されていないので見どころに気づくのは難しいです。なので、今回は徳川園ボランティアの方にガイドをしてもらいました。予約なしで、写真のような緑の服を着た方に声をかければ無料でガイドしていただけて、面白い知識を交えて要所を紹介してくれるのでとてもおすすめです。英語対応できる方もいます!
[日時] 毎週 金・土・日・祝日
[料金] 無料
徳川園の池周辺の見どころ
迫力のある大きな池
徳川園といえばこの大きな池が特徴です。ですが、この大きな池をただ眺めて終わるだけじゃとてももったいないです!ここでは、ガイドさんに教えてもらった知識を入れながら、この池の周りの見どころを伝えていきます。
池に浮かぶ鶴と亀
こちらは岩で造られた亀のオブジェです。左が頭で右が尻尾になっているのがわかりますか?そして、亀の背中に生えている木は鶴を表しています。こちらは少しわかりにくいですが、鶴が羽を大きく広げている様子を形にしているそうです。鶴に見えた方は想像力が豊かですね!
鯉へのエサやり体験
亀と鶴の反対側は鯉へのエサやりスポットになっています。これは予想ですが、徳川園の池には200匹以上の鯉がいると思います。しかも、その大きさもすごく、数十歳の鯉もたくさんいるらしいので、もしかすると園内にいる観光客の平均年齢を超えているかもしれません。
餌をやると大量の鯉が集まってくるので、とても珍しい光景を見られます。鯉のエサやりは観光客に人気で、早いと午前中には完売してしまいます。絶対にエサやり体験をしたいという方は、早めに買いに行きましょう!
[料金] 1カップ¥100
※なくなり次第終了
中国・杭州の景色を取り入れる
徳川園では中国杭州の風景を日本庭園の中に取り入れています。なぜ、中国の西湖の風景を取り入れてるかというと、この景色は古くから文化人の憧れだったからだそうです。なので、このような景色は徳川園だけではなく、各地の大名庭園で見られます。
この西湖堤でひときわ目立つのが「六角柳」と名前がついている柳です。六角柳には言い伝えがあり、天皇と美しい女性がその木の下で恋に落ちたという話があります。なので、この柳に願いを込めると恋が叶うかもしれません。
この日本庭園の引き締め役を担う岩
いい眺めの日本庭園だなという気持ちで終わらないようにするのがこの岩の役目。この岩があることによって、徳川園の日本庭園に厳かさや引き締まりが出るそうです。近くで見てみると、確かに他の岩とは違う雰囲気で迫力がありました。この引き締まりを感じることができれば風流な方かもしれません。
20分に1度変化する龍門の瀧
この滝は黒門から入ってすぐの左側にあります。この滝は「龍門瀑」とも呼ばれ、鯉が滝を登って竜になったという伝説に基づく滝の一つです。なので、写真ではよく見えないと思いますが、滝の真下には鯉に見立てた岩が置いてあります。そして、この滝は20分に1回落ちる水の量が増す仕組みがあるので、毎時00分、20分、40分を狙って見てみてください。
気が生い茂るエリアの見どころ
徳川園は2つのエリアに分かれており、今紹介してきた池のエリアとこれから紹介する木がたくさん生えた森のエリアです。こちらのエリアは滝や川の水の流れが魅力的です。
大曽根の瀧
この徳川園で一番迫力があるのが、この「大曽根の瀧」です。落差6mの三段構造になっている滝で、それぞれの段差で違った水しぶきの表情を見ることができます。静かな森の中に、迫力のある水の音がなんとも言えない良さを出していました。
その滝からの水は道の横を流れて池へと続いています。その水の道で注目してもらいたいのが水の音の変化です。水の音がほとんどしない静かな場所や、綺麗な水の音が聞こえるように岩が組んであるところがあります。この道を歩くときは景色ではなく音に注目です!
子孫繁栄の願いを亀に込める
日本では、亀は縁起のいい動物とされていますね。なので、この徳川家の子孫繁栄を願って大きな亀を岩で再現したそうです。この橋の左側が尻尾、右側が頭となっており、亀が卵を産む姿をモデルにしているので頭が上に突き上がっています。実際に見てみると、言われてみれば亀に見えました!
小さな茶室・瑞龍亭と鹿威し
こちらが風情ある徳川園の小さな茶室です。昔の武士は刀を外すことはあってはならないことでしたが、この茶室の中は穏やかで皆平等でなければならないということで、刀を外してから入りました。ちなみに入り口は、写真にある正方形のところです。それがまた良かったのでしょうが、小さすぎます。
この茶室に入るには心を清めてからでなければなりません。当時のお清め方法はこの瓦のような物に囲われた穴に心の悪を捨てるというものでした。もちろん実際に目に見えるわけではありませんが、大切な儀式だったそうです。
茶室横には「鹿威し」も設置されています。今は日本庭園に欠かせない風流なものの一つとなっていますが、最初の目的は動物を脅かして農作物を守るためのものでした。当時からこの音だったかはわかりませんが、穏やかすぎると思います。
徳川園を注意深く見て周ると、こんな石がいくつか置いてあると思おいます。これは「関守石」と呼ばれるもので、立ち入り禁止を表しています。なので、この石が置いてある先には入らないようにしてください。
綺麗な音を奏でる水琴窟
森のエリアの1番端っこにひっそりとあるのが、この水琴窟と呼ばれるもの。見た目は地味ですが、自然に綺麗な音を聞かせてくれる情緒あふれる装置です。
まずは常滑焼の瓶が埋められているところに水を注ぎます。水の量は柄杓1,2杯分入れれば十分です。
そうしたら、そこに竹の筒を立てて、その筒に耳を当ててみてください。金属は少しも使っていないのに、金属音のような高いきれいな音が聞こえてくると思います。徳川園のあまり知られていない体験スポットなので、周りの人に教えてあげてください。
夜の徳川園にも行ってきました
徳川園は期間限定で夜間の開園も行なっています。9月中旬のお月見の時期や秋の紅葉狩りの時期に夜間ライトアップイベントを行なっています。夜間開園イベントの時期に観光に来られる方は行ってみて下さい。(徳川園のホームページはこちら)
門に掛けられている提灯がいい雰囲気をかもし出していますね。この提灯だけを写しただけなのにとてもいい写真です。
徳川園の日本庭園の有料エリアの入り口にも提灯が飾られています。今回はお月見イベントの時期にお邪魔しました。日本庭園で綺麗な満月を見れたらいいなと思って行きましたが、この日は生憎の曇りでしたので見れませんでした。ですが、夜間イベントは楽しかったのでその様子をお届けします。
お月見のイベントということで、池には十五夜のお月見団子が備えられた船が浮かんでいます。動くことはありませんがこれが1つ浮かんでいるだけで池が映えます。
この船を囲うように人がたくさん集まっていました。みなさん、綺麗な月を撮りに来たようで三脚付きの本格的なカメラを持っている方が多かったです。夜はそんなに人はいないかなと思っていましたが、昼間よりも多くの人が来ていた印象です。
ちょっとくらいですがなかなかいい写真を撮ることができました。このように、太陽が出ているときとは全く違った風情があるのが徳川園の特徴です。他にも灯篭によって綺麗にふんわりと照らされた場所が多数あるので行った際には全体を散策してみて下さい。
森のエリアにある大曽根の瀧もライトアップされています。昼に見た大曽根の瀧とは違った様子で威厳が増しているようでした。森のエリアは池の方よりも暗くなっているところが多いですので歩く際は足元に気をつけて下さい。目の前の階段ですら見えないときがありました。
夜の徳川園はいかがでしたか?期間が限られているので観光客の方には都合が合わない場合も多いとは思いますが、日程がぴったりあったときには検討して下さい。
徳川園のまとめ
徳川園は紹介したように隠れた魅力がたくさんあったと思います。ただ見てまわるだけでは魅力が最大限に伝わらないと思いますので、事前にこのページを見返しておくかガイドの方に付いていくことをおすすめします。
徳川園の情報
住所 | 愛知県名古屋市東区徳川町1001 |
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料金 | [徳川園のみ]
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開園時間 | 9:30-17:30 |
休園日 | 月曜日、12/29-1/1 |
アクセス |
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