名古屋城ってどんなところ?
名古屋城は名前の通り名古屋を代表するお城です。現在のものは復元されたものですが、徳川家の居城として1600年ごろに造られました。その頃は徳川家と豊臣家が対立をしており、豊臣家を名古屋より東には攻め込ませないよう、最後の砦としてこの名古屋城ができました。
名古屋城入り口を目指します
名古屋駅からバスも出ていますが、わかりやすさを考えると地下鉄がおすすめです。名城線市役所駅から徒歩10分程で到着。地下から上がってくるときはわかりませんが、出口がお城の雰囲気を出していて名古屋城に来た感じがあります。
駅の出口のすぐそばには最近できたオブジェがあります。名古屋観光の記念としてみんなで写真を撮っていかれるのをよく見ます。外国人の方が多い印象です。
チケットを購入して入城。チケットのデザインはシンプルでおしゃれ!名古屋観光の記念にとっておいてもいいですね。
※駅から一番近いのは「東門」で、この写真を撮ったのは「正門」です。
名古屋城観光ガイドボランティアの方と名古屋城を巡る
名古屋城観光ガイドボランティア
初めは、「名古屋城観光ガイドボランティア」の方と一緒に名古屋城を周ってみました。予約不要で料金は無料!所要時間は60分から90分で、名古屋城に関する知識を交えながら要所に連れて行ってもらえるのでとても楽しかったです。外国人観光客の方向けに英語対応のガイドもありますよ。
■日本語ガイド
[料金] 無料
[時間] 平日 10:00, 13:30 / 土日祝 9:30, 11:00, 13:30
[集合場所] 東門・正門
[ガイド時間] 60分から90分
■英語ガイド
[料金] 無料
[時間] 13:00
[集合場所] 東門・正門
今回、案内してくれたのは女性のガイドさんでした。その内容を抜粋して紹介しますが、ガイドさんによって内容は違うと思います。
那古野城跡
名古屋城ができる約80年前には、この辺りに「那古野城」があったそうです。読み方は「ナゴヤジョウ」ですが漢字が違いますね。日本にある有名なお城と比べるとずっと小さかったとのことです。建物として残っていないのが残念です。
その”那古野城”付近には日本庭園があります。かなり広い日本庭園となっており、和菓子を食べられる茶亭もあります。
清正の石曳きの像
この像は、加藤清正が名古屋城の石垣を造る人々を鼓舞しているところを再現しています。加藤清正は豊臣家側でしたが、訳あって徳川家側になり、豊臣家を倒すための名古屋城を造ることになります。そんな複雑な立場にあった清正は、石の上で音頭をとっていた豊臣秀吉の真似をして、豊臣家にできる限りの敬意を表していたそうです。清正は徳川と豊臣が争わないことを願っていたとも言われています。
天守閣と本丸御殿があるメインエリアに行く途中には鹿が住んでいる堀があります。2匹いるのですが、なかなか見ることはできませんので見れたらラッキーです。今回は見れませんでした。
本丸御殿
まずは本丸御殿の中へ
本丸御殿とは殿様が普段住んでいるところです。立派な天守閣の方に住んでいると思われがちですが、実はそうではありません。よく考えてみれば、エレベーターもない時代にあんなに高いところに住みたくありませんね。でも、名古屋城は例外で、江戸の徳川家を迎えるために本丸御殿があり、名古屋の徳川家は江戸の徳川家よりもくらいが低いので違うところに住んでいたそうです。なので、この立派な本丸御殿が使われたのは何百年のうちたったの数十日だそうです。
追加料金はありませんが、人数制限があるので混み合っているときは待つことになります。
本丸御殿の中へ入っていきましょう。殿様が住む場所ということもあり、中はとても広く眩しいほどの豪華さがあります。本丸御殿は戦争で焼失してしまったので再現されたものですが、襖や絵などの外せる物は焼失前に全て外してあったので中が忠実に再現できています。ちなみに、外した物の数は1,049点もあるそうです。
当時の様子を忠実に再現
取り外しておいたものがあるので、中を忠実に再現できています。その中で3つだけご紹介します。
■左上の写真
このバツ印のようなものがあったら要注意!今で言う、「関係者以外立ち入り禁止」の区域だそうです。当時の話なので、もちろんこの中も行けますよ。
■左下の写真
襖や壁に描かれている絵も当時を再現。機械ではなく人の手で1つずつ描いていると言うので驚き。
■右の写真
これは釘を隠すためのもの。釘を隠すためだけにこんな豪華なものを使っていました。さすが、殿様の家です。
殿様のお風呂
ここの部屋は殿様専用のお風呂。現代のように湯船はなく、奥の小さな部屋がサウナみたいになっていたそうです。
ここで紹介したのは本丸御殿のほんの一部。豪華な殿様の家を実際に見てみてください。
名古屋城天守閣
名古屋城天守閣は現在閉鎖中です。
焼かれた石垣
名古屋城天守閣の石垣は、ヒビがあったり小さな岩が混ざっていたりしており何だか雑な作りなようにも見えますが、これには理由があります。元々は他の城のようなきちんとした石垣でしたが、第二次世界大戦で天守閣が焼かれ、石垣は高温の熱で焼かれてヒビが入りました。耐震性などが心配されたそうですが、これも遺産だと言うことで、取り替えることなく当時のままの石垣にしてあります。
名古屋城で名古屋めしランチ
正門と東門の間くらいにあるこちらのお店で昼食をいただきました。昔ながらのとてもいい雰囲気が出ているお店です。
せっかくなので、名古屋名物がある「お城セット」を注文。ご覧の通り、名古屋めしの味噌カツときしめんが入った名古屋観光に嬉しいセットです。価格は¥1,250と少しだけ高め?
まずは冷え冷えのきしめんから(暖かいのも選べます)。喉越しがいいきしめんで、つゆはあっさりの薄めです。ちなみにきしめんとは平打ちのうどんのことで、名古屋めしの一つです。
お次は味噌カツ。少しだけこってりの味噌が衣に染み込んでいます。脂多めのジューシーなカツでした。
最後にはシャチの形をした和菓子があります。あんこが詰まっていて甘くて美味しいです。
[店名] 麺類食堂
[営業時間] 10:00-16:30
[席数] 50席
まだまだ続く名古屋城の魅力
清正石
この大きな石は畳八畳分もあります。この石は名古屋城の中で一番大きく、日本で13番目です。加藤清正が担当した石とされ、「清正石」と名前がつけられていますが、後々、加藤清正は関係ないことがわかったそうです。
西南隅櫓
次はこちらの「西南隅櫓」に行ってきました。真っ白の壁が特徴的で、他と比べて少々小ぶりな建物です。この建物は、石垣を登ってくる者を攻撃する役割があり、石を落とす穴が設置されています。
中はこんな感じです。物が何もなく殺風景ですが、当時は武器や家具などの色々な物がおいてあったのかもしれません。
3階建ての建物で、最上階まで登ることができます。低い建物ですが、その景色は意外とよく名古屋駅のビル群まで見ることができます。木造建築に興味がある方は内装も楽しみ、興味がない方はこの景色を楽しんでください。
90mの外堀
名古屋城の外堀は90mもあるそうです。弓矢や槍が主流の武器だった頃はもう少し短い堀だったそうですが、鉄砲が伝来すると玉が城に届いてしまうためだんだんと長くなっていったそうです。この知識はガイドさんに個人的に教えてもらたもので、色々聞くと面白い情報をもらえると思います。
名古屋城のライトアップ
名古屋城は毎日ライトアップされています。ライトアップ時間は日没から23:00までと結構長い。時間的に園内から見ることはできませんが、外からでも十分見ることができますので、ホテルに帰る途中などに近くに来た際は見てみて下さい。
名古屋城のまとめ
皆さんもボランティアガイドさんに連れて行ってもらうことを強くおすすめします。ジョークなんかも交えながら楽しく解説してくれるので、本当に退屈することなく観光することができました。歴史的な観光地はただ見るだけでは魅力が伝わらず、知識があってこそだと思いました。ちょっとだけでも下調べしておくと、より楽しめるかもしれません。
名古屋城の情報
住所 | 愛知県名古屋市中区本丸1-1 |
---|---|
料金 |
|
開園時間 | 9:00-16:30 |
休館日 | 12/29-1/1 |
アクセス |
|
リンク |