名古屋は観光地としての魅力がないと思われることが多いです。企業や団体が行なっている「魅力のある観光地ランキング」のような結果を見ても名古屋市や愛知県は下位の方になってしまっています。そこで今回は、なぜ名古屋は観光地がないと思われているのかと、本当は魅力があるということを紹介していきます。
結論
色々と考察してみた結果、「名古屋に観光地がないと思われている理由」への結論は下のようになりました。
- 大都市圏がゆえに観光への期待値が高い
- どれも平均値以上だが特定の分野で1位を取れない
なぜ名古屋の定番観光地に魅力がないと思われているのかとその解決策
名古屋には観光地がたくさんあるのですが、観光地が何もないと言われてしまうことも多く、名古屋に住んでいる人でさえもそのように思っています。そこで、名古屋の定番観光地である以下の3つに対して、他県の同様な施設との比較を交えながら考察していきます。
名古屋港水族館と他県を比較
名古屋港水族館は名古屋に住んでいる人なら誰でも知っているような観光地です。そんな水族館を他県の人気水族館と比較していきます。
全国の水族館の年間動員数ランキング
- 沖縄美ら海水族館(沖縄県) : 約380万人
- 海遊館(大阪府) : 約260万人
- 名古屋港水族館(愛知県) : 約220万人
動員数から考えると名古屋港水族館は人気があることがわかります。ですが、県外から来た動員数を調べてみるとまた違った結果になるかもしれません。データがあるわけではないので予想の話ですが、名古屋港水族館は他の人気水族館と比べて県内からのお客さんが多い気がします。
ネーミングセンス
「名古屋港水族館」という名前は場所がそのまま入っているので、場所は名古屋港にあるとすぐにわかりますが、1位と2位の水族館に比べると名前におしゃれさが足りない気がします。
■ 美ら海水族館
「美しい海」という漢字もいいですし、「ちゅらうみ」という読み方もかわいさとおしゃれさを感じます。これが「沖縄水族館」という名前だったら、これほどの知名度はなかったと思います。
■ 海遊館
大阪にあるということはわかりませんが、水族館という単語を付けずに「海に遊ぶ」と書いて海遊館というところがいいですね。こちらも同様に、「大阪水族館」という名前だったら、これほどの知名度はなかったと思います。
名古屋港水族館の魅力
名古屋港水族館はシャチの飼育をしている珍しい水族館で、シャチが見られるのはここと鴨川シーワールドしかありません。また、あまり知られてはいませんが名古屋港水族館は日本で1番延床面積が大きいです。なので、水槽はとても大きくまるで海の中にいるかのような感覚で海の生き物を見ることができます。
- シャチの飼育
- ハイクオリティのイルカショー
- 面積日本最大を活かした魚の飼育数
名古屋城と他県を比較
名古屋城は愛知県を代表する城の一つで名古屋の他の観光地に比べて県内よりは他県からの観光客が多い印象です。訪日外国人のお客さんも多く、色々な人で賑わっています。
全国の城の年間動員数ランキング
参考:全国のお城の入城者数(入場者数・観光客数)調査レポート【2019年版】
- 大阪城(大阪府) : 約255万人
- 名古屋城(愛知県) : 約220万人
- 二条城(京都府) : 約215万人
名古屋城は1位との大きな差もなく2位にランクインしました。名古屋港水族館も動員数でTOP3にランクインを果たしているので、この時点で名古屋に観光地がないというわけではないと思いますが、ないという印象は強いです。
名古屋城への悪評
■ 鉄筋コンクリート
現在名古屋城は木造での復元を目指しての工事が進められていますが、基本的には鉄筋コンクリートでの再建になっています。それが冷めるという声もありますが、各地の人気の城も鉄筋コンクリートでの復元も多いです。それには法的な要因があり、その復元する当時は木造での復元は禁止されていました。
■ エレベータが設置されている
これは賛否両論ですが、昔はエレベータなどなかったので設置するべきではないという意見が一定数あります。ですが、バリアフリーの問題を考えると必要な気がします。
名古屋城の魅力
名古屋城の魅力は本丸御伝にあります。本丸御伝は完全木造建築で再建されており、内装なども忠実に再現されています。2009年から工事が開始され、約10年後の2018年に一般公開に至りました。戦争の被害は受けたものの、被害を受ける前に建物から外せるものは別で保管していたため最高の再現度での一般公開になりました。
- 天守閣は外観を忠実に再現
- 本丸御伝は大人気スポット
栄
名古屋栄はなんでもあるけど見どころは何もないと言われる観光地です。確かに、大きなアミューズメントパークはないですが、地下街やデパートは充実しているのでご飯や買い物したい方にはおすすめです。
栄は夜に魅力を発揮する
栄に観光に行ってもオアシス21くらいしかないという声を聞きますが、栄が本領を発揮するのは日が沈んでからです。昼間に行くことをおすすめできるのは買い物が好きな人です。そうでないならば夜に行くことをおすすめします。居酒屋がたくさん集まっているエリアなので、賑やかな夜の街になりお酒好きの方にはおすすめです。
- 栄は夜に行くのがおすすめ
- 昼は地下街やグルメを楽しむ
名古屋に観光の魅力がないと思われる理由
ここで紹介した名古屋の観光地はほんの一部ですが、人気や魅力があることがわかってもらえたと思います。でも、名古屋には観光地としての魅力がないという印象を持っている方が多いというのは事実です。そこで、ここでは名古屋全体としての魅力と関連付けて理由を探っていきます。
人気観光地になるべく絶賛開発中
世界的に有名な企業もいくつかあり工業に強いためか、観光業への投資は比較的少なかったですが、他県や外国からもっと多くの観光客に来てもらおうと、街を再開発する動きが見られています。
知られざる名古屋港の魅力
名古屋港が観光としての魅力があることをご存知でしょうか?水族館があるガーデンふ頭と言われる場所とは別に、金城ふ頭と呼ばれる観光エリアがあります。最近、開発が進んだエリアでまだまだ魅力が知られていません。
- レゴランド・ジャパン
- メイカーズ・ピア
- リニア・鉄道館
- シーライフ名古屋
金城ふ頭は家族で行きたい観光地満載
金城ふ頭は家族で丸一日遊べるエリアになっています。上記のような観光地があるのですが、そのどれもがその日のメインにしてもいい規模なので、丸二日間でも飽きずに遊べると思います。
観光地にとってグルメも大事だが名古屋めしのウケが悪い
観光の際に重要になってくる項目はグルメです。観光地も大事ですが、グルメなしには観光が成り立たないです。そんな重要なグルメですが、名古屋のグルメ「名古屋めし」は他県からの印象が悪いように思えます。
料理に味噌を使いすぎ
名古屋めしといえば味噌だということは全国に広まっていますが、その味噌にあまり魅力がないようです。味噌カツ・味噌煮込みうどん・味噌おでんと、とにかく味噌を使った料理が多いですが、他県の方にはあまり理解してもらえず他の観光地のグルメに比べて人気はありません。ですが、名古屋の人が頑張って味噌をPRしているわけではなく、本当に好きで食べていることはわかってください。
味が濃い
あまり感じたことはありませんが、名古屋の料理は味が濃いという感想をよく聞きます。確かに八丁味噌を使った料理や台湾ラーメンなどは濃いかもしれません。
特産物の知名度や魅力
愛知県には鰻や名古屋コーチンといった特産物はありますが、北海道の海産物・京料理・大阪の粉物料理などに比べると知名度や魅力が劣るような気もします。こういったグルメが弱いというところも「名古屋には観光地がない」という印象に繋がっているのかもしれません。
自然の絶景スポットが少ない
グルメ以外に重要になってくるポイントが景色だと思うのですが、名古屋で自然の景色を自慢できる場所はありません。海に面してはいますが名古屋港は工業地帯なので自然はなく、美しい山の景色もありません。そういった景色の良さがないところが名古屋は観光の魅力がない場所と印象付けてるのかもしれません。
大都市圏ならではの景色はあり
大自然を売りにできる景色はありませんが、大都市圏ならではの景色ならたくさんあります。その中でも夜の景色は最高で、名古屋駅のスカイプロムナードや名古屋港の工場夜景などはおすすめです。
まとめ
名古屋には観光地がないと言われることが多かったので色々まとめてみましたが、やっぱりそんなこともないと思います。自然やグルメなどで劣る部分はあるものの、観光地は充実していると思うので名古屋観光を楽しんでいただけると思います。